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写真・図版
開会式で入場行進する早稲田実の選手たち=上田潤撮影

 (第97回選抜高校野球大会1回戦 第5日〈22日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 ①早稲田実(東京)―高松商(香川)

 両校が選抜大会で顔を合わせるのは第1回大会(1924年)の決勝以来。早稲田実は全国16強入りした昨夏のメンバーが11人残っており、大舞台での経験が豊富。防御率1.13のエース中村心大を中心に、粘り強く守り勝つ。一方の高松商は、昨秋公式戦の平均得点が7点以上と攻撃力がある。相手左腕をどう攻略するか注目だ。

 ②聖光学院(福島)―常葉大菊川(静岡)

 打力があるチーム同士の対戦。聖光学院は、チーム打率が出場校中5位の3割6分1厘を誇る。しぶとい試合運びが持ち味で、1試合平均の失策も全体3位の0.5個と守備も安定している。一方の常葉大菊川は昨秋公式戦で打率5割強をマークした橘木千空(ちから)や長打力のある児玉一琉が並ぶ打線は迫力がある。石岡諒哉監督は同校が「超攻撃野球」で選抜の頂点に立った2007年の正捕手だ。

 ③滋賀学園(滋賀)―浦和実(埼玉)

 昨夏の甲子園8強の滋賀学園はタイプの違う2投手を軸に守りからリズムを作る。打線も打率5割6分7厘の吉森爽心を中心に打線に切れ目がない。浦和実は軟投派左腕の石戸颯汰に注目。直球は120キロ前後ながら、多彩な変化球を交えて昨秋、62回3分の2を投げて防御率0.72。チームを春夏通じて初の甲子園に導いた。ロースコアの接戦に持ち込んで、勝機を見いだしたい。

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